米国海軍は、滑走路を超えてカネオヘ湾に不時着したまま2週間近く立ち往生していた軍用機P-8Aポセイドンを「無事」回収したと発表。4日(月)朝の記者会見で、海軍関係者は撤去作業と環境被害の評価作業について語ったとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
ハワイ海兵隊基地司令官のジェレミー・ビーブン大佐は、「達成されたことにこの上なく満足しているが、それ以上に重要なのは、達成方法だ」と語った。
海軍によると、P-8Aポセイドンを湾から慎重に引き上げるには、綿密な計画と島外からの特殊機材の組み立て、軍と民間の専門家からなる学際的なチームが必要だったという。軍の作業員は、ローラーバッグを使って飛行機を海から引き上げ、滑走路に戻した。
関係者によると、この作業は2日(土)の午前6時30分から13時間に及んだという。機体は午前10時18分までに滑走路に隣接して浮かべられ、機体の最後の部分である機首車輪は午後7時に海から引き上げられた。機体を5フィート(約1.5メートル)移動させるのに1時間かかる場面もあったという。
引き上げ作戦の現場指揮官であるケビン・P・レノックス少将は、「この出来事全体を通して、海水以外の流体が検出された形跡は一度もない」と語り、機体が湾に不時着した11月20日(月)から現在まで、湾に流出した汚染物質は検出されていないと説明した。
州土地天然資源局(DLNR)水生資源部のキム・フラー氏は、サンゴへの影響について、「ブームの外側のアンカー配置、つまり15個のアンカーを調べたが、そのうちのいくつかはサンゴの上にあり、損傷を与えていた」と語った。なお、現在もまだ調査段階であり、ダメージの全容はわかっていないという。
シェアする