元警察署長に退職金返還請求
元ホノルル警察署長のルイ・ケアロハは、妻で元ホノルル市検察局副検事のキャサリン・ケアロハの犯罪を助け、部下の警察官に命令してキャサリンの叔父を陥れた罪で連邦裁判にかけられ、11月30日に懲役7年の実刑判決を受けたばかりだ。
このスキャンダルが公になった2017年1月にルイ・ケアロハは警察署長の職を辞し25万ドルの退職金を受け取っていたのだが、12月2日にカーク・コールドウェル市長は、ホノルル市としてルイ・ケアロハに対して25万ドルの退職金の返還を請求する作業に入ったと発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
コールドウェル市長は「ホノルル市としてすでに元署長に返還を求める要望書を提出したが、夫婦はそれに対して苦情を提出するつもりのようだ。まだ提出されたかどうかはわからないが、夫婦は退職金を手放そうとしていない。よって、苦情が提出されれば裁判へと進み、時間をかけてでも返還されなければならない」と述べた。
しかしケアロハ夫婦の返済能力については疑問がある。
ケアロハ夫婦は、子供が相続した財産を盗んでいたことを認め165,269ドルを支払うことにすでに同意しており、さらに、かつて住んでいた家の売却から63,476ドルを没収されている。
裁判では犠牲者2人に対して289,714ドルを返還するように命令され、かつ賠償金として夫婦はそれぞれ455,684ドルを支払わなければならない。
夫婦の現在の経済的状況を見て支払い能力があるとは思えず、犠牲者である叔父も実際に返済されるとは思っていないと語っている。
ルイ・ケアロハの警察署長時代の年収は182,088ドルだった。
(日刊サン 2020.12.04)
シェアする