クリスマスといえば、プレゼントがいっぱい詰まった大きな靴下を思い出す人は多いだろう。
アメリカではクリスマス・ストッキングと呼ばれる。
しかし、なぜクリスマスと靴下が関係しているのかを知っている人は少ないということで、その理由をフォックス・ニュースが伝えている。
history.com によると、ストッキングを吊すのは、サンタ・クロースの元とされる聖ニコラスと関係があるらしい。
ある伝説では、聖ニコラスが貧しい姉妹に金貨をあげようと煙突の上から金貨を投げ入れたのだが、その金貨の1枚が暖炉のそばの床に置かれていた靴の中に入り、もう1枚は濡れていたために乾かそうとして暖炉に吊るしてあった靴下の中に入ってしまったという。
この伝説のために、クリスマスの朝起きた時にプレゼントが中に入っていることを期待して、前日のよるにスカンジナビアに住む子供たちは暖炉のそばに靴を置いておき、アメリカと英国の子供たちは暖炉のそばに(ベッドのそばの場合もある)靴下を置いておくようになったらしい。
そしてこの伝説をもとに、クレメント・クラーク・ムーアが「クリスマスのまえのばん」として知られている「聖ニコラスの訪問」という詩を1823年に発表したことから一般に広がった。
「それはクリスマスの前の晩、家中で生き物は、ネズミさえも動かなくなったころ、靴下は煙突のそばに下げられていて、サンタクロースが来るのを待っていた」(出典:ウィキペディア クリスマスのまえのばん)という書き出しで始まる詩だ。
そしてサンタクロースは靴下をプレゼントでいっぱいにして、煙突を上りソリに乗って飛んで行くのだが、クリスマスシーズンの今ぜひこの詩を読んでみてほしい。
写真 : Shutterstock
(日刊サン 2021.12.2)
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