2023年のハリケーンシーズンは30日(木)に終了すると見られているが、来年はどのような状況になるのか、すでに予想が始まっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
事前の予測どおり、今年のハワイでは4つの熱帯低気圧が発生した。しかし、2023年は、ハワイ州から何マイルも離れていても、ハリケーンがどのような被害をもたらすかを思い知らされた年でもあった。8月のハリケーン・ドーラからの強風は、ラハイナの山火事に致命的な拍車をかけた。
直撃を受けなかったとしても、ハリケーンは数々の脅威をもたらすことがある。国立気象局の警報調整気象予報士であるジョン・ブラベンダー氏は、「2016年のセリアでは、高波による溺死事故が起こった。ドーラが島の南海を通過した際、山火事で多くの命が失われた。ハリケーンによる被害は、直接的なものとは限らない」と語った。
なお、来年の予測としては、海水温の上昇を示すエルニーニョ現象は数カ月間続くと見られ、2024年は多雨になる可能性があるという。ブラベンダー氏は、この状況について、「通常、それは例年よりも活発なハリケーン・シーズンを意味するが、2023年は平均的だった。当初は4から7つの熱帯低気圧が予想されていたが、結果的に4つで収まった。エルニーニョの状況は冬まで続くと予想され、来年の夏とまではいかなくても、少なくとも春までは続く可能性がある」と述べた。
今週に関しては、現在のコナ低気圧が雨季最初の大嵐となる。
州の93%が干ばつに見舞われており、そのうちの62%が深刻なレベルとなっている。長期的には、この雨期が長雨をもたらし、干ばつ被害を軽減することが期待されている。
ブラベンダー氏は、一度の降雨で干ばつが解決するわけではないが、必要なのは地表内に再び水分を蓄えるのを助ける安定した長雨だとし、「望まないのは、激しい豪雨がただちに流出し、洪水問題をさらに引き起こすことだ」と語った。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.11.30)