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【ハワイニュース】ハワイ州会議事堂で浸水被害

コナ低気圧により、29日(水)にオアフ島の多くの場所で溢水や浸水が発生したが、ハワイ州会議事堂の議場フロアもずぶ濡れになったようだ。

ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、地下のいくつかの廊下では、目をつぶって音だけ聞くとまるで熱帯雨林にいるかのように、広げられた防水シートにポタポタと水滴が落ちる音が響いていた。シートに溜まった水は、床に置かれた容器に集められた。

上院議場の内外では、びしょ濡れのカーペットから水を吸い取るために工業用掃除機が使われた。地下のいくつかのオフィスでは、天井から漏れる水を避けるため、家具や備品がビニールシートで覆われた。また、駐車場の一部では、細い水の流れが床の端から端まで伸びていた。

この激しい雨漏りはすべて、議事堂のダイヤモンドヘッド側にある地上の水盤に起因するもので、この水盤は長年雨漏りしていたため、5月から修理が行われている。2021年に3000万ドル(約33億円:2021年平均110円/ドル換算)以上の修理費のうち980万ドルが計上された後、今年初めに議員たちは水盤の修理と改修に3350万ドルを計上した。ダイヤモンドヘッド水盤の構造・防水工事は、「カヴィカズ・ペインティング」との契約に基づいて5月に開始され、12月に終了する予定となっている。

29日(水)、現場の作業者を5人から10人に倍増し、水盤から隣接する芝生エリアにポンプで水を流していた。それでも多くの水が地下のスペースに流入しており、州会計庶務局(DAGS)の管理人たちはそれを軽減するために懸命に働いていた。同局の広報担当であるアンソニー・ベナベーゼ氏は、「みな出来る限りのことをした。我々はただずぶ濡れになっただけだ」と語った。

DAGSは、長年の漏水によるダイヤモンドヘッド水盤下の構造的損傷と電気的問題に対処する予定となっている。この水盤に比べて地下室内の面積が少ないエヴァ水盤の修理は、5月の次期議会閉会後の2024年に計画されている。

DAGSはまた、水盤の水が膜を侵食し、長期的に漏水が増えるという将来の問題を回避する方法として、水盤に似た水のないプラットフォームに変えることも検討している。これは、2010年にハワイ州立美術館で行われた、ダウンタウンの旧YMCAの歴史的建造物内の水盤を部分的に埋め、水盤のような外観を持つ建造エリアを作ったのと同様のものだと考えられる。

1969年に建設された州会議事堂は、ハワイおよび全米歴史登録財に登録されている。水盤の間の柱で囲まれた建物は、海からそびえ立つヤシの木が点在する火山島を表している。

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画像:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.11.30)

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