ハワイに日本人観光客が増えてきていることに気がついた人は多いのではないだろうか? パンデミック前のような状況にはまだはるかに及ばないものの、海外からハワイを訪れる観光客の数は少しずつ増加してきているとKHON2が伝えている。
ハワイ州観光局日本事務局によると、2022年夏以降、日本からハワイへの観光客は徐々に増えているという。
エリック・タカハタ事務局長は「2019年のパンデミック前と比較すると、今は25%くらいまで回復してきています。数カ月前は10%に満たない状況でした。年末から年始にかけては40%ほどに増えていくと予想しています」と述べている。
日本人観光客数の大きな指標となるのが、ホノルル・マラソンの日本からの参加申込数だ。
昨年の日本からのエントリーはたった400人ほどだったが、今年は現時点で5,200人の応募が確認されている。
パンデミック前は16,000人から17,000人の日本人がマラソンに参加していた。
ホノルル・マラソン事務局のジム・バラハル氏は次のように述べている。「日本人ランナーの数は、昨年の400人から大幅に増えて、今年は5,000人を超えるまでになりました。素晴らしいことですが、我々は2023年の大会までに状況がもっと良くなってパンデミック前のように戻ることを期待しています。まだ以前とはほど遠い状況ではありますが、ハワイに日本人ランナーが戻ってきている兆しを感じます。今年の大会は、パンデミックが始まって以来、日本からの観光客を迎える最大のイベントとなるでしょう」
唯一の懸念は、燃料費の値上がりによる航空券の高値と為替レートだという。
「為替レートは一時期よりも落ち着いてきました。28日(火)の時点では1ドル=138円となっています。秋の初めには152円だったことを考えると、ずっと良くなってきています。日本では国内旅行が好調だということなので、人々は旅行に出かけることに積極的になってきていると思います」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.30)