ハワイ州ビジネス経済開発および観光局が11月29日に、ハワイにおける10月の観光データを発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
発表によると、10月にハワイを訪れた旅行者数はパンデミック前の同月と比べて30.8%減少している。
デービッド・イゲ知事が8月下旬にハワイへの渡航自粛要請を行って以来観光客が激減した9月に引き続き10月も同様低い数値となった。
また海外からの観光客がまだ戻らないことも大きな原因の一つだ。
10月にハワイに到着した旅行者数は550,781人で、パンデミックの真っ只中で渡航制限が行われていた昨年10月の76,691人と比較すると大きな増加ではあるが、新型コロナウィルス感染が確認される前の2019年10月の796,191人と比べると30.8%減少している。
1日あたりの平均到着人数では、先月は164,454人、2020年10月は39,432人、2019年10月は215,125人だ。
旅行者のハワイ州内での出費も減少している。
コロナ前の2019年10月に旅行者がハワイ州内で消費した金額合計は13億3,000万ドルだったが、先月は11億2,000万ドルと15.4%減少している。
海外からの旅行者を見ると、10月の日本からの旅行者は2,155人で、2019年同月と比べると98.4%の減少、日本人消費金額は96.5%減少して690万ドルとなっている。
ハワイ観光局のCEOであるジョン・デ・フライズ氏は「これらのデータによると、ハワイ州を訪問したいという国内需要は引き続き非常に強く、アメリカを含む世界各国がコロナ関連の旅行規制を見直し始めている中で、海外からの旅行需要にも期待できる状況になっています。ハワイの経済の面から見ると旅行需要の成長は心強いもので、これも自分のコミュニティーを安全で健康なものにしたいというハワイ住民の努力の賜物です」と述べている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.30)
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