クジラがハワイにやってくる季節
11月といえばハワイではザトウクジラがやってくる季節だ。
例年アラスカ沖で夏を過ごした8,000頭から12,000頭のクジラがハワイ沖にやってきて、交尾と出産を行なって4月まで子供を育て、またアラスカへ帰っていく。
今年は例年よりも早くクジラが観測されており、最も早いクジラは10月8日にマウイ沖で見つかっているが、これから何頭のクジラを観測できるのかを海洋学者と環境保護団体が見守っているとホノルル・ースター・アドバタイザーが伝えている。
1971年に正式に商業用捕獲が禁止されてアメリカ国内で絶滅危惧種と指定されているクジラは、1970年から2016年まで堅調に5.5%から6%という伸び率で増加してきたが、2016年にはクジラの観測頭数は大きく減少し、およそ50%となってしまった。
その後少しずつ増加してきているが、今年はどうなのか、また新型コロナで打撃を受けた観光業がクジラの生態に何か影響を与えるのか注目されているという。
クジラの観測はボランティア活動で支えられている。
現在、2021年の1月2月3月に行われる予定の観測ボランティアを募集しているので、詳細はこちらから。
(日刊サン 2020.11.30)
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