子供の糖尿病症例増加
11月14日は世界保健機関(WHO)が定めた世界糖尿病デーで、世界中の各地でブルーにライトアップが行なわれた。
この日は糖尿病治療に欠かせないインスリンを発見したフレデリック・バンディングの誕生日にあたることから制定され、11月は糖尿病に対する啓蒙活動が行われている。
ハワイでも糖尿病に苦しむ人は少なくないが、小児症例数が増加していると医療従事者は警戒しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
糖尿病には1型と2型があり、1型は膵臓のインスリンを出す細胞が壊されてしまう病気で、生活習慣が関わる2型糖尿病とは、原因や治療が大きく異なる。
子供や若年層に見られるのは1型糖尿病で、インスリンの投与が欠かせない。
カピオラニ・メディカルセンターでは昨年2歳のジェネシスちゃんが1型糖尿病と診断されたが、医師によると最も幼い糖尿病患者は14カ月だという。
食事は水分をたくさん取るようになり、排尿が頻繁になり、神経過敏や理由のわからない体重の減少などが主な症状だ。
治療としては、オムニポッドと呼ばれる小さな装置を腕にずっとつけていることで自動的にインスリンを体内に供給してくれ、通常の生活ができるという。
ジェネシスちゃんは「この装置をつけていることで、私はなんでもできる」と元気に語っている。
(日刊サン 2020.11.30)
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