ハワイ州では26億ドルをかけて州内の老朽化した空港の近代化計画を進めているが、そのプロジェクトの一環としてダニエル・K・イノウエ空港では3億7,700万ドルをかけた新しい5階建レンタルカー施設が完成し、12月1日から営業が開始されるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
新しいレンタルカー施設は空港ターミナルから出て正面に位置し、エンタープライズ、アラモ、ナショナル、ハーツ、エイヴィス、バジェット、ダラー、スリフティー、シックス(2020年にホノルル支店を開設した新しいレンタカー会社)の9社が並んで営業を行う。
Honolulu Consolidated Rental Car (Honolulu CONRAC)と呼ばれる施設だ。
1階部分は顧客対応カウンターで、レンタカーはその上の階で受け取ることが可能となっており、洗車や給油、修理スペースもあるという。
今までレンタカーを利用する客は荷物を持ってシャトルバスに乗り移動する必要があったが、今後ほとんどの客はターミナルを出て歩いてCONRACに行ってすぐに手続きと受取が可能となり、利便性が大幅に向上する。
レンタカー会社と空港を結んでいた各社のシャトルバスが全てなくなるが、別ターミナルに到着する一部の利用客のために共同シャトルバスが運行されるという。
各社のシャトルバスの運行がなくなることで空港内の交通も緩和される見通しだ。
ハワイ州運輸局空港担当のロス・ヒガシ副局長は「新しい施設は大きいだけでなく、空港を利用する人々にとって非常に便利になりました。レンタカーを借りるまでの時間が大幅に短縮されて、混乱がなくなります」と述べている。
マウイ島には2019年5月に同様のサービスを提供するマウイCONRACが既に開業しており、利用者から非常に高評価を受けているという。
ホノルルCONRACでは4,500台のレンタカーを収容することができる。
ダニエル・K・イノウエ空港には今年8月に11ゲートを擁する新しいコンコースもオープンしており、新しく6列のセキュリティーゲートも開設された。
観光がパンデミック前のような状況に戻ったら、新しいコンコースでより多くのフライトと乗客をホノルルへ迎え入れ、CONRACでは便利なサービスを提供することができる。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.29)
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