世界最大の活火山であるマウナ・ロア火山(ハワイ島)が27日(日)深夜に噴火を開始したとKHON2が伝えている。
ハワイ火山観測所(Hawaiian Volcano Observatory:HVO)によると、山頂から溶岩の噴出が確認されたが、現時点で周辺地域に対して被害が出る恐れはないという。
ハワイ郡の自警団(Hawaii County Civil Defense)によると、ハワイ島のコナからは山頂付近で溶岩が流れているのが見えるが、噴出孔は山頂付近に限られているという。
国立気象局(National Weather Service)では、今回の噴火で、4分の1インチ(約6ミリメートル)ほど積もるくらいの火山灰が降る可能性があると注意報をハワイ島全体に発令した。
マウナ・ロアでは、今年9月から小さな地震活動が続いており、地質学者らは噴火の前兆とみていた。
火山活動については、これまで注意報(黄色)だったが、27日夜には警報(赤色)に移行している。
アメリカ地質調査所(U.S. Geological Survey)とHVOでは、過去の噴火を考えると、今回のマウナ・ロア火山の初期噴火は非常に活発で、噴火地点と溶岩の流れは急に変化する可能性があると警告している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.28)