多くのアメリカ国民は、軍人が国のために戦地へ赴き戦ったことに感謝の意を表し、亡くなった人々のために墓地に花を供える。
しかし、パンチボウルにある太平洋国立戦没者記念墓地では残念な出来事が起こっているとKHON2が伝えている。
ハワイに生まれ育ち、現在はカリフォルニア州で暮らしているジャン・ケカさんの父親と親族の墓にあった銅製の花器がなくなったという。
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ジャンさんの父親であるウィリアム・ケカさんは、親族とともにパンチボウルに葬られており、ジャンさんは、ハワイを訪問する度に墓参りをしてきたが、今回2つの銅製花器がなくなっているのを見つけた。
「墓の花器を持っていくというのは、とても失礼な行為だと思います。軍人たちは祖国のために戦って命を落としたのですから」
ジャンさんによると、これまで数十年間このようなことはなかったという。
墓地を管理するジェームズ・ホートン局長は、「ご遺族の残念な気持ちは理解できる。連絡を受けて職員が周囲を捜索したが、全ての花器に番号や名前が刻まれているわけではないので、探し出すのは非常に難しい」と述べている。
墓地には24時間体制でパトロールをしている警備員がいるものの、花器が盗難にあったのか、動かされたのかを調査することは困難だという。
米国退役軍人省では、このようなことが起こらないよう、使い捨てプラスチック製の花器の利用を推奨している。
ホートン局長によると、墓地事務所に苦情が寄せられることは多くないが、花器については毎月8〜10件の届けがあるという。
ジェンさんは、「自分のものでないものを取らないでください。他人のものはそっとしておいてほしい」と話した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.25)