今年9月にワイマナロの自宅からいなくなり行方不明と養父母により届けられたイザベラちゃん(当時6歳)は実はその夫婦によって殺害されたと見られ、現在検察は夫婦を第2級殺人罪で起訴することになっている。
女児は2021年1月に正式にレフア・カルアとアイザック・カルア夫妻と養子縁組を結び養女となるまでの数年間、夫婦により里子として養育されていた。
事件が起こる2年前の2019年7月22日には、里子の状態を定期的にチェックする児童福祉サービスのケースワーカーから警察に、イザベラちゃんに対する虐待の可能性があると通報が行われていることがハワイ・ニュース・ナウの調べで判明した。
しかしこの件はすぐに問題なしと処理されている。
報告書によると「状況を徹底的に見直した結果、この件に関してホノルル警察による介入は必要ないと決定した」となっている。
「子供の福祉はホノルル警察ではなく、児童福祉サービスが対応するのが最適である。記録ではその子供は元気できちんと世話を受けている」
そして、3カ月後の同年10月、イザベラちゃんは指を骨折したがカルア夫婦はその件を児童福祉サービスにすぐに報告しなかった。
その後、夫婦は子供の1人が女児の指をドアで挟むという事故で骨折したと説明したため、児童福祉サービスの協議会では内容を検討して「問題なし」という結果となった。
そしてさらにその3カ月後の2020年1月に女児は足を骨折し、夫婦はトランポリンで遊んでいたときに起こった事故だと報告し、再び協議会は「問題なし」と結論づけた。
里親制度の啓蒙活動をしているステファン・レーン氏は「児童福祉サービスはこれらの事件をすぐに家庭裁判所に報告するべきだったと思います。少なくとも2回の骨折したということは、明らかに赤信号です。もし裁判所に報告していたら、綿密な調査が行われていたでしょう」と述べている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.24)
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