非営利団体「フイ・オ・ホオホヌア」が現在修復にあたっているホノウリウリ川の養魚池で11日、100年前の子どもの墓が発見されたとハワイニュースナウが報じている。
墓を発見したのはフイ・オ・ホオホヌア代表のアンソニー・チャンスさん。チャンスさんは「背の高い草むらに隠れるように建っていた。墓石には日本語が刻まれていた」と話した。チャンスさんは墓の周囲の草を刈ってきれいにした後、写真を撮って友人に送り、墓石に刻まれている日本語の翻訳を頼んだ。墓は1927年6月に1歳で亡くなったマツヤマ・アキラという日本人のものということが分かった。
チャンスさんは、墓に関係する人を見つけるため、ソーシャルメディアに墓石の写真を投稿した。その後、1900年代にこの土地に住んでいたマツヤマ家の子孫、アイリーン・マツヤマ・フェルドマンさんと連絡が取れた。
修復中の養魚池は、現在70代のフェルドマンさんの祖父母が作ったもので、その近くには家があったという。フェルドマンさんは祖父母の家は覚えているものの、今回発見されたマツヤマ・アキラの墓は見たことがなかった。しかし、フェルドマンさんのいとこの1人がマツヤマ・アキラを覚えていた。
フイ・オ・ホオホヌアは28日、墓の前でマツヤマ・アキラの追悼式を行う予定。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.23)
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