コロナ回復者に血漿献血の呼びかけ
新型コロナウィルスに感染して回復した人々の血液の中にはウィルス抗体がある血漿が含まれている。
この血漿を献血して欲しいとハワイの血液バンクが呼びかけている。
ホノルルに住むのブルスティークさんは、この夏にノースキャロライナに旅行に行き、おそらくそこで感染したと思われる。
しかし幸運にも症状は非常に軽くすぐに回復した。
しばらくして保険会社カイザー・パーマネンテから情報を得た血液バンクから血漿を献血してくれないかと連絡を受けたときに即座に承諾したという。
「自分は軽く済んだけど、献血することで人の役に立てるならもちろんです」
ブルスティークさんはそれから28日間隔で3回献血を行なっている。
新型コロナウィルス感染症から回復した患者の血液の中には抗体を含む血漿があり、現在臨床試験で使用されてる実験的治療法としてアメリカ食品医薬品局により承認されている。
ハワイ州における感染者からの血漿治療プログラムは4月下旬から行われており、血液バンクは地元で感染から回復した121人から500回以上の血漿採取を行なっている。
5月には、ハワイで初めてこの血漿治療によって回復したコロナ患者がクイーンズ・メディカル・センターで確認されている。
ハワイ血液バンクでは例年献血が減少するホリデーシーズンを控えて、献血の呼びかけとともに、感染回復者からの血漿の献血を呼びかけている。
一度の血漿の献血で3名から4名の患者の治療を行なうことができるという。
血漿の献血についての詳細はこちらから。
(日刊サン 2020.11.23)
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