横領した組合費で贅沢な暮らしを送っていた元労働組合リーダーに対する裁判が行われ、有罪判決が下されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
連邦裁判所は21日午後、ブライアン・アハクエロ被告に対し、詐欺、資金洗浄(マネーロンダリング)、横領など69件に及ぶ全ての容疑で有罪とした。
同被告の妻、マリリン・アハクエロ被告にも複数の容疑で有罪判決が下されたが、マリリン被告の妹であるジェニファー・エステンシオン被告は無罪とされた。
当時、労働組合「IBEW」のローカル1260支部のビジネス・マネージャーだったブライアン被告は、自分の家族5人を組合員と偽って職員名簿に載せ、それぞれに年俸約10万ドルが支払われるようにしていた。
また、検察によると、日本への個人的旅行のために組合費8万ドルを使ったという。
連邦検事補のウィリアム・ケアウプニ・アキナ氏は、「被告らは、労働組合を自分たちの個人的な貯金箱として使っていた」と述べている。
また、検察側は、同被告は元スポーツ放送局員のラッセル・ヤマノハ氏らIBEW職員の協力を得て、2015年に組合票を不正操作し、組合費を値上げしたと主張した。
これに対して被告側弁護士は、組合の選挙で不正を働いたのは地元支部ではなく親組織であるIBEWであり、被告とその親族は、単にその恩恵を被ろうと働きかけただけにすぎないと反論した。
弁護士はまた、被告が組合の仕事をする上で、取り引き先の関係者に好印象を与えるためにも金が必要だったと主張していた。
アハクエロ被告夫妻には、来年3月に刑期の判決が言い渡される予定だ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.22)