カハラに住んでいたデボラさん一家は今年の夏ミズーリ州へ転居した際に、JFムービング・サービスに引越しを依頼した。
費用として請求された11,000ドルも支払った。
そして数ヶ月たった今になっても、一家の荷物はまだ到着していない。
そして今週になってデボラさんが発見したのは、荷物の大半がカイムキのストレージに放置されており、ストレージ料金の料金滞納のために競売にかけられることになったという事実だった。
「JFムービング・サービスのオーナーであるジョニー・フランクリンから、何度も荷物はオークランドに発送されていると伝えられてきたのに、今になってあれは嘘で、半分しか発送されていないと言うのです」
消費者保護団体「ベター・ビジネス・ビューロー(BBB)」ではJFムービング・サービスに対する苦情が最近他にも数件寄せられているため、BBBにおける同社の評価を見直し中だとしている。
BBBの広報担当であるロゼアン・フレイタス氏によると、州をまたいでの引越業者を監督している米国運輸省にも詐欺的な商慣行と顧客の荷物を人質としているとして苦情が提出されていると言う。
「苦情が寄せられているような引越業者に引越しを依頼することはすぐにやめてください」
デボラさんは所在が分からなくなってしまった65,000ドル相当の荷物についての盗難の届けをホノルル警察に提出している。
また、アンドリューさんは、今年7月にハワイからフロリダ州へ転居した際に同社に2万ドルを支払ったが、荷物はフロリダに配達されずにオアフ島のストレージに放置されていたことが判明し、近くホノルル警察に届け出ると言う。
「競売サイトで息子の三輪車を見た時に、すぐにうちの荷物だとわかりました。その日の競売の半分以上が私たちのものだったのです」
ストレージ会社に連絡して荷物を返還して貰えるよう依頼したら、滞納料金としてデボラさんは1,300ドル、アンドリューさんは2,600ドルを支払う羽目になったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
問題の引越会社のオーナーであるフランクリン氏は、パンデミックによる輸送の混乱が原因とし、顧客の荷物の大半はカリフォルニア州オークランドの船コンテナの中にあると言う。
「パンデミックによってトラックのレンタル料が上がり、会社の経営がうまくいかなくなったために荷物の輸送ができなくなり、客の荷物をストレージに入れたが、私はこれからなんとか対処するつもりです」
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.11.22)
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