米連邦最高裁判所が今年6月、「アメリカ国民は自宅外で自衛のために拳銃を所持する権利がある」とする判断を下したことから、リック・ブランジャルディ市長は先週銃の携帯許可を承認した。
これによりホノルル警察は21日から銃の携帯申請に対する許可作業を進めることになったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
警察によると、申請が許可されるには非常に多くの必要条件を満たさなくてはならないが、現時点ですでに600件をこえる申請が提出されているという。
銃携帯のためのテストに合格するようカカアコにある「808ガンクラブ」で銃の取り扱いについてトレーニングを受けているサマンサ・カズネッツさんは、
「携帯許可が得られたとして、実際に銃を携帯するかどうかはわからないが、選択肢があることは良いことだ。練習に励み、テストに合格したい」と述べている。
同クラブを経営しているトム・トミンバング氏は、実際のテストがどのようなものかを実演して見せた。
安全用メガネと耳の保護器具をつけ、ホルスター(拳銃携帯用ケース)から拳銃を引き抜いて標的に向かって発射するというものだ。
テストでは、ホルスターから拳銃を抜いて人型をした標的に向かって、9フィートから45フィート(2.7メートルから14メートル)までの間で5つの距離から発射して命中させなければならないという。
インストラクターのラッセル・タンギ氏は、「練習をすれば難しいことではない。ひたすら訓練するだけだ」と述べている。
16日に開かれた公安委員会でホノルル警察署長のジョー・ローガン氏は、「射撃テストは、撃てるかどうかを審査するものではなく、緊張状態の中で撃つことができるのかを見るためのものだ。受験者にさらなる緊張を与えるために、時間を計る。銃を撃つには、緊張に対処することを学ぶ必要がある」と述べた。
公安委員のキャリー・オキナガ氏が、申請から許可までにかかる期間の長さについて質問をしたところ、ローガン氏はおよそ1カ月と答えている。
ホノルル市では、銃の携帯が可能な場所とそうでない場所を条例で決めることになっており、その条例案が11月29日の市議会で審議されることになっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.21)