ホノルル警察(HPD)の発表によると、オアフ島の犯罪が今年に入って減少しているが、一部の警察地区では凶器による犯罪、殺人、暴行の急増に対処していることがわかったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
HPDのキース・ホリカワ副署長は、先週、ホノルル警察委員会に対し、最新の犯罪統計、検挙率、警官による発砲事件、犯罪マップ、その他の比較可能なデータをオンラインで検索が可能な状態で表示するデータ・ダッシュボードを開始したことを発表した。
18日(土)時点で、2022年10月31日との比較は下記のとおり。
- 暴行事件 [減少] 1089件 → 959件
- 殺人事件 [減少] 22件 → 20件
- レイプ [減少] 767件 → 722件
- 強盗:2236件 → 1875件、窃盗:1万6723件 → 1万3581件、自動車盗難:3443件 → 2893件、詐欺:4069件 → 3711件、それぞれ減少
ホリカワ副署長によると、全体的な犯罪統計は昨年を下回っているものの、個々の地区レベルでは、いくつかの地域で犯罪が増加しているという。下記は、同副署長が指摘したデータの推移だ。
- ホノルル中心部(第1区)では、強盗が11%増加
- オアフ島中央部(第2区)では、加重暴行が7%、凶器による犯罪が8%増加
- パールシティ、アイエア、ワイパフ(第3区)では、暴行が28%、車上荒らしが15%増加
- マカプウ・ポイントからカヴェラ湾まで(第4区:HPD最大のパトロールエリア)では、凶器による犯罪が増加
- カリヒ(第5区)では、レイプが17%増加
- ワイキキ(第6区)は、今年に入って犯罪件数が増加していない唯一のパトロール地区となった
- 東ホノルル(第7区)では、自動車盗難が11%増加
- リーワード・オアフ(第8区)では、凶器による犯罪が42%増加し、殺人も80%増加
スティーブ・アルム検事は、オアフ島西部の殺人率の上昇について触れ、HPDや政府関係者と西部の犯罪に対処する方法について話し合ったと述べた。「HPDと協力し、できるだけ多くのゲームルームやギャンブル場を閉鎖していく。ゲームルームは犯罪の温床であり、銃や麻薬が頻繁に見つかっている」
また、アルム検事は、交通違反に対する「重点的な取り締まりと罰則強化のアプローチを続ける」と述べた。さらに、未成年者による殺人といった重大犯罪についても触れ、「彼らは成人法廷で裁かれ、終身刑になる可能性もある」と述べた。
犯罪を抑制するために検討されている他のアイデアには、夜間の公園閉鎖、銃犯罪に対する罰則の強化、銃器が犯罪や自殺に使われたり、子どもが巻き込まれるような事故に発展しないよう、すべての銃器を家に保管しておくことについての教育の強化などがある、とアルム検事は語った。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.11.20)