【ハワイニュース】人身売買計画罪でカポレイ在住の容疑者逮捕 新興宗教団体が関与 米司法省
米司法省は、フィリピンが本拠地のキリスト教系新興宗教団体「Kingdom of Jesus Christ, The Name Above Every Name(KOJC)」の性的人身売買計画に加わった疑いで、カポレイ在住のフェリナ・サリナス(50)を逮捕したと発表した。この事件で、カリフォルニア州在住のベッティーナ・パディラ・ロセス(48)、マリア・デ・レオン(72)の2人も逮捕されている。
サリナス容疑者は、教団内で「Sis Eng Eng」と呼ばれ、地元信者から集めた金をフィリピンに送金していた。ロセス容疑者は教団の経理を担当しており、デ・レオン容疑者は信者らを対象とした偽装結婚の支援や、信者らに虚偽の内容のビザを取得させてアメリカに送ろうとした疑いが持たれている。米連邦政府は「KOJCは教団内の未成年の少女や若い女性に対し、『永遠の天罰』の下、教会指導者と性交するよう圧力をかけた」と述べた。
また2020年には、偽の慈善団体への寄付金の支払いを信者らに強制したとして、9人の被告が起訴された。集めた寄付金は教団の運営及び指導者らの贅沢品や生活費の購入に充てられた。教団内で「神に任命された息子」と呼ばれる教団指導者でフィリピン在住のアポロ・カレオン・キボロイ氏は、オアフ島のカポレイに別の家を所有しているという。
サリナス容疑者の代理人のマイケル・グリーン弁護士は「この事件の証言者らは教団を潰そうとしており、その動機もある。教団と指導者らを貶めるための完全な捏造だ」と述べた。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.11.19)
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