【ハワイニュース】ホノルル鉄道の財政赤字35億ドル、19.6億ドルに減額の見込み 新宿泊税導入で
ホノルル鉄道プロジェクト(HART)が、抱えていた35億ドル(約4,000億円)の財政赤字がほぼ半額の19.6億ドル(2,200億円)に減額される見込みであることを発表したとハワイニュースナウが報じている。削減の見積りは、ホノルル市議会の予算委員会が市宿泊税(TAT)の収益の一部をHARTに充当することを承認したことによるもの。
HART暫定CEOのロリ・カヒキナ氏は「HARTの役職数を減らし、運営を合理化したことでも経費が削減された。また、ディリンガム・ブールバードの中央を通る予定だった鉄道ルートをマウカ側に変更したことで、地下電線などを移動するための支出が抑えられた」と述べた。
新しい市TATは、18日、市議会の予算委員会で承認された。これにより、オアフ島内のホテルの宿泊費用に3%の追加料金がかかることになる。HARTには新TAT課税開始から2年間で、年間約2,860万ドル(32億6,000万円)が充当され、充当額はその後数年間で年間約4,300万ドル(49億円)になる見込み。
HART建設費用は総額124億ドル(1兆4000億円)と見積もられている。また、全線開通までにはあと10年以上かかると予想されている。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.11.18)
シェアする