人々が一斉にショッピングを始めるホリデーシーズンを前に、小売店では人手不足に悩んでいるとKHONが伝えている。
例年この時期には期間限定の臨時店員募集が行われるが、今年は応募が少ないのだ。
パールリッジ・センターにある衣料店ヒナでは、このまま店員のポジションへの応募がなかったら、ブラック・フライデーから始まる繁盛期を乗り越えることができないと営業時間の短縮さえ検討しているという。
ブラック・フライデーからクリスマス直前までパールリッジ・センターの営業時間は午前6時から午後9時までだが、「この長い営業時間に対応するだけの店員が確保できていません。このまま応募がなければ営業時間を短くすることを考えざるをえません」とヒナのジンジャー・マイナーさんが述べている。
「特に厳しいのは月曜から金曜に働いてくれる人の確保です」
建設資材や日用品を販売しているシティ・ミルでも、人材の確保には日常的に苦労しているという。
マーケティング・マネージャーのシャノン・オキニシさんは「必要としている十分な店員を確保できていません。シティ・ミルでは2店舗のシンプリー・オーガナイズと合わせて10店舗で店員からITアナリストまでのポジションで募集しています」と述べている。
「充実した福利厚生の提供などを含めてできる限りのことをして人員の確保に努めています。パートタイムの人にも歯科を含めた医療保険、退職金制度、有給休暇を提供しています。魅力的な職場として見てもらえるように取り組んでいます」
ハワイ島のヒルトン・ワイコロア・ビレッジでは、新しく社員になる人に1,000ドルの現金ボーナスを出しており、その他の会社でも様々な試みが行われているという。
ハワイ小売協会のティーナ・ヤマキ氏は「友人を紹介して採用されると紹介者と採用者に商品券を出すなどの話を聞いています。商品券だったり、現金ボーナスだったり、多くの会社が採用に関して何らかの特典を出しているようです」と述べている。
一方店舗側は、繁盛期の間に顧客を待たせる時間が長くなることを懸念しており、少しでも待ち時間を減らすために早めの買い物を推奨している。
「家族へのプレゼントを探していたり、何か欲しいというのであれば、(直前まで)待たないでください」とマイナーさんは述べている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.16)
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