フロリダ州の女性はオレオレ詐欺に騙されて70万ドル(およそ8,000万円)を失った。
警察当局がウーバータクシーの記録から犯人の行方を追っているとフォックス・ニュースが伝えている。
今年の夏のある日、82歳の女性が孫娘と名乗る女性から電話を受けた。
孫娘は交通事故を起こしてしまい、留置所から出るためにお金が必要だという。
そして弁護士と名乗る男性が電話に出て、現金の受け取りなどについて女性に指示をした。
男性はウーバータクシーが女性宅に迎えに行くので、その車に乗って銀行へ行き現金を引き出すようにと女性に伝えた。
もし銀行員がお金の使用目的を聞いたら自宅の改修費用だというようにという指示まで出したという。
犯人側はこのやり方を何度も繰り返して、最終的に70万ドルを女性から引き出したのだ。
ウーバータクシーの運転手が詐欺に直接関与していたかどうかは不明だが、警察ではこの詐欺で使用されたウーバータクシーの利用記録からアカウントの持ち主を割り出して犯人に繋がる手掛かりにしようと捜査を進めているという。
一方、高齢女性が何度も高額の現金を引き出しているのに不審に思わなかったのは銀行側に責任があるとして訴訟が起こされている。
(注:アメリカではこのような詐欺を祖父母詐欺と呼んでいる)
写真 : Shutterstock
(日刊サン 2021.11.12)
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