元カウアイ市議会議員アーサー・ブランは、議員在職中に麻薬売買組織に関与していたことに関する裁判の予審で有罪を認めたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ブラン被告は自らの麻薬使用のために売買を行っていたと裁判官に伝え「言い訳はありません。私は全責任を負います。私は全ての容疑に有罪です」と述べた。
検察から提出されている裁判記録によると、ブラン被告は麻薬組織のリーダーと共謀した容疑、麻薬の買い手に対して麻薬の代金として性的関係を要求した容疑、警察官に対する暴行容疑で逮捕されている。
司法取引により、ブラン被告と検察側は禁固15年の刑ですでに合意している。
ブラン被告とその他11名の被告は昨年逮捕され、そのほとんどが有罪を認めている。
もし予審で決着がつかずに裁判となれば、検察側は盗聴した音声や、潜入捜査官の証言、警察に協力した証人の出廷などを含めて証拠を提出することになっている。
ブラン被告の弁護を担当しているラスタム・バービー弁護士は予審後の会見でブラン被告が覚せい剤中毒であったと述べている。
「善良な人間も時には間違いを犯します。アーサー・ブランは彼の人生の大半は善良な人間でした」
ブラン被告は逮捕された時、市議会で公共安全と福祉委員会の副会長だった。
2019年10月、ブラン被告が車を運転中にカウアイ警察の警官に呼び止められて停車をした際、警官が車のキーを抜きとろうとしている間に逃走した。
逃走中に所持していた1ポンド(およそ450グラム)のメタンフェタミン(通称:クリスタル・メス)を窓から投げ捨てたが、すぐに警察によって発見されている。
ブラン被告はアメリカ本土の麻薬組織から現金で覚醒剤を購入しており、購入したメタンフェタミンはカリフォルニア州からハワイへ郵便などで送られていた。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.11)
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