アメリカのサンゴ礁の状態は?
連邦政府機関である海洋大気庁とメリーランド大学が共同で行なった調査結果が11月10日に発表されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
太平洋のグアム・ハワイ、大西洋のフロリダ、USバージン諸島のサンゴ礁の状態について行なわれた今回の調査は、アメリカ合衆国沖の海洋でのサンゴ礁について行なわれた史上初めての大掛かりなもので、人間の活動や気候変動による環境への影響の中で、世界の海の健康に不可欠であると科学者が考えている海中の生態系について調査が行なわれた。
合衆国沖全体としての結果は、「とても良い」「良い」「普通」「ダメージを受けている」「危険な状態」の5段階評価で、真ん中の「普通」という結果だったが、一部のフロリダ沖では多くのサンゴ礁が破壊されており、たった2%しか残っていないという。
それはフロリア南部のキーウェストからパームビーチまでの海岸沿いの人口が非常に多いため、下水、芝生に散布される化学薬品やその他の汚染物質が海に流れこんでサンゴ礁に打撃を与えていると考えられている。
ハワイやプエルトリコなどのサンゴ礁の状態は「普通」という結果で、アメリカンサモアやその他の太平洋の諸島では「「良い」という評価だったが、フロリダのサンゴ礁は「ダメージを受けている」という評価だった。
(日刊サン 2020.11.11)
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