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【ハワイニュース】海外からの観光客数、未だ回復せず 米国本土からは増加

ハワイ州観光局が、スマートフォンユーザーの位置情報を扱うジオロケーション・テクノロジーを利用し、各観光地の人出を把握している。ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、当局はこの方法を用い、パンデミックからの観光業の復活について新たな視点でのアプローチを試みている。

観光局が発表したデータによると、訪れる人が多い観光地トップ6は、上位から、カラカウア・アベニュー、カイルア・タウン、マウイ島のアップ・カントリー、チャイナタウン、アラモアナ・ショッピング・センター、コオリナ・リゾート。カラカウア・アベニューとコオリナ・リゾートは、訪れる人のうち、観光客の割合はそれぞれ44%、48%で、その他の場所は817%に留まっている。

ハワイ大学教授で観光産業専門のジェリー・アグルサ氏は、「買い物客がパンデミック以前よりも少なく、大幅な回復は見られない」と指摘する。ハワイでは、観光業の回復でパンデミック中よりも経済活動は活発だが、観光客の多くは米国本土から来ている。過去 23カ月で海外から訪れる人が少しずつ増えているものの、とりわけ日本人観光客は戻ってきていない。日本からは2019年の1年間で160万人に達したが、今年はその10%にも満たない。

マウイ島で観光客よりも住民が多い場所は、ラハイナのフロント・ストリート、ホエラーズ・ビレッジ・ショッピング・センター、カアナパリ・カイ・ゴルフ・コース、ラハイナ・マーケット・プレイス・ショッピング・センター。

一方、オアフ島で住民よりも観光客が多い場所は、ドール・プランテーション、クヒオ・ビーチ・パーク、パール・ハーバー・ナショナル・メモリアル、フォート ・デロシー・ビーチ・パーク。

海外からの観光客については、現在のところ観光業界が期待していたよりも回復が遥かに遅く、パンデミック前の人数に至っていない。今年9月の日本からの訪問者数は2019年の同時期と比較して、約83%少ない約24千人に留まっている。10月には、日本政府が新型コロナによる渡航制限を解除したことでハワイへの門戸が開かれ、日本人観光客が戻ってくると予想していた向きもある。

アグルサ氏は、「ハワイに旅行する日本人の多くは半年前から予約をするが、今から半年前はまだロックダウン状態だった。また現在、日本円は米ドルに対し非常に弱くなっていることも、人数が回復に至っていない原因だ」と話した。

日本からの観光客にとってのもう1つの障壁は、旅客機の燃油サーチャージにある。例えば、10月に発行された日本航空の航空券では約260ドル(36,800)のサーチャージが加算されている。

一方、米国本土からの観光客は、直行便が多いカリフォルニア州からが最も多く、今年9月は同州から248千人が訪れた。

国際的な数字とは大きく異なり、これらすべての市場は、今年の9月にはパンデミック前の2019年同月と比較して増加している。同月のニューヨーク州からの観光客はわずか 11,007人だったが、アグルサ氏は、今年の冬は東海岸からの観光客が大幅に増える可能性があると考えている。理由として、カリブ海周辺でハリケーンが頻繁に起こったことから、同地への旅行を計画していた人々が行き先をハワイに変更する傾向があることを挙げている。

ハワイ州政府観光局が発表したデータの詳細はこちら

https://www.hawaiitourismauthority.org/research/symphony-dashboards/

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.11.10)

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