今年7月から10月までの間にロサンゼルスでおよそ800匹の犬がインフルエンザに罹っているとフォックス・ニュースが伝えている。
このためにアメリカ西海岸周辺では犬の飼い主の間に犬のインフルエンザに対する懸念が広がっているという。
ロサンゼルス郡の公衆衛生局の発表したデータによると、CIV H3N2型という犬のインフルエンザがおよそ800匹の犬に発見されたという。
この3カ月間に7匹の犬がインフルエンザのために死亡している。
フォックス・ニュースのレポーターであるジジ・グラシエッテさんの2匹の元保護犬ミス・メアリーウッドとキャスパーは現在ウィルスと戦っているが、高齢で持病もあるため回復できるかどうか危ない状況が続いているという。
CIV(Canine Influenza Virus:犬のインフルエンザ・ウィルス)はアメリカ東部で最初に発見されて以来アメリカ全土に広がっている。
感染した犬から犬へ濃厚接触によって感染が広がっているが、ワクチンはある。
もしワクチン接種を受けていない場合には、ドッグ・パークやデイケアなど、他の多くの犬と接触する場所を避けるようにと獣医師は推奨している。
感染すると、咳や発熱、倦怠感や食欲不振などの症状が出るが、深刻な場合には死に至る危険もあるという。
人間同様、インフルエンザには特効薬はない。
一度感染してしまえば、治療のためにできることはほとんどないのだ。
対処療法として抗炎症剤、鎮咳剤、気管支拡張剤などの処方薬をもらうことは可能だが、ワクチン接種で予防することが一番だという。
写真 : Shutterstock
(日刊サン 2021.11.09)
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