米国住宅都市開発省は2020年1月に発表した報告書によると、ハワイ州にはおよそ6,500人が存在しており、そのうちおよそ300人が同行者のいない18歳から24歳までの若年層だという。
地元の非営利団体であるレジデンシャル・ユース・サービス・アンド・エンパワーメント(RYSE)というグループはこの数字を押さえ込み、若い人々を立ち直らせるために必要なリソースを供給しようと懸命な努力を行っているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
この団体では大型バンに様々なものを詰め込んで、対象となる若年層ホームレスの人々のいるところに出張サービスを行っている。
食糧や衣類などの供給に加えて、医療給付登録、自治体から受けられるサービスの紹介、コロナ感染の教育、LGBTQ+のサポートやシェルターの紹介など様々なサービスを提供している。
アロハ・ケアのCEOであるフランシス・カリー・トロットマン氏は「我々のミッションは島のコミュニティーの健康を向上させることです。RYSEと協力してパートナーとしてオアフ島の若年層ホームレスの人々に必要としているケアを提供することは素晴らしい取り組みだと思います」と述べている。
RYSEの報告によると、今年244人以上の若年路上生活者との接触があり、70回以上の緊急支援要請の電話に対応したという。
団体の大型バンはオアフ島内をどこでも移動するが、最も力を入れているのが西部地区だ。
この地域は多くのハワイ先住民の若年層がホームレスを経験しているからだ。
11月は全国青年ホームレス啓発月間で、RYSEでも募金集めのイベント「RYSE! Up 2021」をバーチャルで行う予定だ。
このイベントについての詳細はこちらから。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.10)
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