ハワイ固有種の水鳥「ネネ」が巣を作ったため、国立公園局(National Park Service: NPS)は9日、ハワイ島南東部のキラウエア火山公園内にあるウエカフナ・オーバールックを一時的に閉鎖すると発表した。
KHON2の報道によると、同オーバールックは9日午後から閉鎖されるが、公園内のそれ以外の場所は利用可能。
NPSによると、キラウエア・オーバールック西のクレーター・リム・トレイルに一時閉鎖の標識が設置される。一時閉鎖中、同トレイルは入り口から約500メートルが利用可能。また、全長25フィート(7.6メートル)を超える車両は、キラウエア・ミリタリー・キャンプの先、クレーター・リム・ドライブ西側に入ることができなくなる。
NPSは、周辺を訪れる際は、少なくとも4台分の車間距離を保ち、制限速度を厳守し、ネネの横断標識のあるところでは減速するよう呼びかけている。
また、ネネや野生動物に餌を与える行為は、人間や車を探すことを覚えさせてしまうため、餌は与えないよう注意を促している。
ネネはハワイ固有種の鳥類で、カモの一種。1952年、ネネの生息数はハワイ州全体で約30羽にまで激減した。1970年代にハワイ火山国立公園が保護活動を開始し、現在、同公園内だけで約200羽が生息している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.9)