国立気象局によると、強い貿易風と低湿度のため、ハワイ諸島の風下地域とオアフ島中央部に、5日(日)にレッドフラグ(赤旗)警報が発令され、6日(月)午後6時まで有効とされているとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
レッドフラグ警報は、火災に危険な気象条件が現在発生しているか、まもなく発生することを意味する。風速20〜30マイル(風速約32〜48キロ)の東風が予想されており、突風では最大50マイル(約80キロ)に達する可能性がある。風は6日(月)にピークに達すると予想されており、相対湿度は40%と低い。
気象予報士は、「強風、相対湿度の低さ、草などの乾燥した燃料が重なり、火災が発生すれば、急速に拡大し、制御が非常に難しくなると予想される。しかし、レッドフラグ警報は新たな火災の発生を予測するものではない」と述べた。
レッドフラグ警報の発令中は、屋外での焚き火は行わないほうがよいだろう。気象予報士によると、車の排気システムの熱が乾燥した草に引火する可能性があるため、そのような場所での駐車は避け、舗装された道路か、草木が刈り込まれ整地された場所のみに駐車することが望ましいという。また、強風は火災の危険性を高めるため、風が弱まるまで火花を散らすような行動は控えることが推奨されている。
一方、国立気象局によると、ハワイ島、マウイ島、ラナイ島、カホオラウェ島では、5日(日)の正午から6日(月)の午後6時まで、暴風注意報が発令されている。予報によると、これらの島では、風速20〜30マイル(風速約32〜48キロ)の東風が予想されており、突風では最大50マイル(約80キロ)に達する見込みで、山や谷の上空や風下で最も強い風が吹くという。
気象予報士は、強風は木の枝をなぎ倒し、テントや固定されていない物を吹き飛ばし、とくに車高の高い車では運転が困難になるとし、「歩行中や運転中は、木の枝の落下に注意すること。テントや日よけの固定を確認するか、しまうこと。停電に備えること」と呼びかけている。
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