在宅ワークならハワイへどうぞ
新型コロナウィルスで多くの人々が自宅から仕事をするリモートワークをすることができるようになり、出社の必要性がなくなった。
ヘンリー・ヴィラーさんはグーグルのビジュアル・デザイナーで、世界中のどこでも働くことができる。
ヴィラーさんは3年前からずっと、オーストラリア、コスタリカ、ポルトガル、アイルランド、スコットランド、イタリア、フランス、中央アメリカ、メキシコと数カ月間滞在しながらリモートで働いてきたが、新型コロナで感染の恐れから会社から従業員は国内にとどまるようにと言われ、ハワイにやってきた。
ハワイはグーグル本社のあるカリフォルニアとの時差が比較的少なく、新型コロナ感染数も増えたとはいえ全国的に見ればまだまだ少ないほうだ。
しかもサーフィンができるとあってヴィラーさんは満足しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ヴィラーさんは英国グロセスターシャーの出身で、午後3時にはあたりが暗くなって雨も降っているような環境で育った。
今は、ノースショアのサンセットビーチで、同じように在宅で働く3人とともに家をシェアして暮らしながら「ハワイの環境と美しさに感動している」という。
ハワイ州では、商業局や経済開発観光局などの州部署と商工会議所や農業財団などの民間団体と協力して、リモートで働く人々をハワイに呼び寄せようとしている。
その計画はまだ始まったばかりだが、11月中旬にはウェブサイトが立ち上がり在宅ワーカーやリタイアした人々を惹きつけるキャンペーンを開始する予定だという。
このようなキャンペーンを始めようとする裏には、ハワイでは人口が減少しているという現実がある。
出生という自然増があるものの、ハワイでは本土に転出する人口が本土から転入する人口を上回っているのだ。
また、多くの人々がハワイに移り住み在宅ワークをすれば、新型コロナで経済的打撃を受けたハワイ経済にも良い影響を及ぼすと期待されている。
(日刊サン 2020.11.06)
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