公安委員会から警察へ要求
元ホノルル警察署長ルイス・ケアロハ氏が親族との揉め事に部下を巻き込んで犯罪行為を行なったとされるスキャンダルからすでに数年経っているが、ホノルル公安委員会はホノルル警察に対して、親族や友人が関わる事件にはその警察官をその件に関する業務から外すことを要求しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ホノルル公安委員会は4対2で、警察署長のスーザン・バラード氏に対し利益の相反を禁止するよう警察の倫理規定を見直すように求めることを決議した。
新しく公安委員になった元裁判官のマイケル・ブロデリック氏によると、現時点のホノルル警察の規定には、利益相反がある案件に対して警察官の関与を禁止する倫理規定がないという。
ブロてリック氏は公安委員会に倫理規定の見直しを警察署長に求めるように提案して、他の委員にも賛同を求めた。
実際、カネオヘに住む夫婦が、警察官が自分の息子と喧嘩をした夫婦の息子を逮捕したことでホノルル警察を訴えるという事件も起こっていた。
キャリー・オキナガ委員は反対の立場をとっている。
「現在行なわれているケアロハ氏の裁判にも影響が出るような提案には賛成的ない」という。
また弁護士たちは、利益相反による警察官の業務制限は、市の条例と市の倫理規定と相容れない部分があるかもしれないという。
(日刊サン 2020.11.06)
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