州立公園も財政難
ハワイにある州立公園では、入場料や駐車場料金、敷地内にある売店の売り上げ、宿泊施設やキャンプ場の使用料など様々な収益をあげているが、新型コロナウィルスでハワイの観光業が打撃を受けたのと同様に、州立公園を管理するハワイ州公園局も毎月50万ドルの赤字となっていた。
公園を訪れる人々から徴収する料金の収入がないにもかかわらず、公園を維持管理する基本的な運営費用がかかるからだ。
新型コロナ感染拡大前には州立公園はおよそ250万ドルの収入があったが、それがほとんどゼロの状態となってしまった。
費用削減のために、ココナッツの木の伐採作業やビーチのライフガードまで削減できるところは全て削減を試みたがそれでも足りなくなったため、10月9日から州外居住者に対する州立公園の駐車場や入場料が値上げされている。
しかし観光が再開されたとはいえ、この値上げによる恩恵を被るにはまだ遠い状態だとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ダイアモンドヘッド州立記念碑は新型コロナ以前には毎日3,000人が訪れる人気スポットで、年間に駐車場料金と入場料金を合わせて110万ドルの収入があったが、7カ月以上も閉鎖されており、10月に値上げをされたと言っても収入がゼロのままだ。
パリ・ハイウェイにあるパリ展望台もまた観光名所として訪れる人が多い場所だが、ここも閉鎖されて駐車場料金を徴収できない状態だ。
大幅な予算削減によって、公園内のトイレの修理もままならなず、ビーチのライフガードも一部の公園から引き上げざるを得ないという。
公園局では州議会が予算を引き上げてくれることを望んでいるという。
(日刊サン 2020.11.03)
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