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【世界のこぼれ話】昼食会のゲストを毒キノコで殺害 オーストラリア

オーストラリアの田舎町で、ゲストを招いてランチをふるまった主催者が、毒キノコで元夫の両親と叔母を殺害し、4人目のゲストへの殺人未遂罪で起訴されたとAP通信が伝えている。

地元警察は、2日(木)、49歳のエリン・パターソン容疑者をビクトリア州の町レオンガサの自宅で逮捕した。レオンガサの自宅には、元夫の両親ゲイル・パターソンさんとドン・パターソンさん(共に70歳)、ゲイル・パターソンさんの妹ヘザー・ウィルキンソンさん(66)とその夫イアン・ウィルキンソンさん(68)が、729日にランチに招かれていた。招かれた4人全員が翌日入院し、イアンさんだけが助かった。

パターソン容疑者は、いかなる不正行為も公に否定しており、3人目の死から2日後、「打ちのめされている。彼らを愛していた。こんなことが起こるなんて信じられない。本当に残念だ」と涙ながらに記者団に語った。

また、同容疑者は、2021年と2022年に3回の食事をした後に病気になった元夫のサイモン・パターソンさん(48)を殺害しようとした3つの罪でも起訴された。なお、彼は7月の昼食会には出席していない。

警察によると、出席した家族4人の症状は、「デスキャップ・マッシュルーム」として知られる野生のタマゴテングタケによる中毒と一致するという。パターソン容疑者は声明にて、昼食には大手スーパーマーケット・チェーンで購入したキノコとアジア食料品店で購入した乾燥キノコを使い、ビーフ・ウェリントン・ステーキを調理したと述べている。また、同容疑者は、その料理を食べ、後に腹痛と下痢を起こしたとも書いている。

唯一の生存者となったイアン・ウィルキンソンさんは9月下旬に退院し、警察によると回復を続けているという。

ビクトリア州での殺人は、最高刑が懲役25年となっている。パターソン容疑者は3日(金)に地元の裁判所に出頭するまで警察の拘留下に置かれ、保釈を申請できる可能性がある。

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画像:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.11.2)

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