カウアイ島とマウイ島の空港で、着陸する際に地上からレーザー光線を照射されたという事件が複数報告されている。FBIと警察は、これらの行為は連邦検察から訴追される可能性があると警告している。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、当局は、過去1週間にカウアイ島とカフルイ、カパルア空港周辺でレーザー光が目撃されていると述べている。複数のパイロットが着陸時に航空機が緑色のレーザーに照らされたと話しており、カハルイ、カパルア、キヘイ、ナカレレなどで発生が報告されているという。
FBIホノルル支局、カウアイ警察(KPD)、マウイ警察(MPD)は、1日(水)、航空機にレーザーを照射することは連邦法違反であり、重傷を負わせたり、運航の遅延を引き起こしたりする可能性があると警告を発した。
マウイ警察のジョン・ペレティエ署長は、「このような行為の重大性と、それがもたらす潜在的な結果を理解するよう、地域住民に強く求める。安全は最優先事項であり、私たちのコミュニティと空域を旅行する人々の福利を危険にさらすいかなる行為も容認しない。空の安全を確保し、地域社会を危険から守るために協力し合おう」と述べた。
連邦法では、故意に航空機にレーザーポインターを向けた場合、最高で禁固5年、罰金25万ドルの重罪となる。さらに、航空機への妨害行為に対しては、最高で20年の懲役刑が科される可能性がある。
FBIの特別捜査官であるスティーブン・メリル氏は、プレスリリースにて、「航空機にレーザーを向けることは非常に危険であり、航空機内や地上の人々の生命を危険にさらす。この行為は航空安全に対する差し迫った脅威であり、重大な危険を引き起こす可能性がある。これは無害ないたずらではなく、FBI、KPD、MPDはこのような事件を非常に深刻に受け止めている」と述べた。
事件の通報は、FBIの808-566-4300(ホノルル支局)、1-800-CALL-FBI(225-5324)、ウェブサイト(https://tips.fbi.gov)または911にて受け付けている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.11.2)