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【ハワイニュース】ガザで立ち往生していたハワイの女性が無事越境

1日(水)、紛争中のガザ地区にいたハワイ出身のボランティア活動家のラモーナ・オクムラ氏が、国境を超えてエジプトへと避難することができたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。

オクムラ氏は、イスラエルとハマスの間の敵対行為を3週間以上かいくぐった後、ガザ地区から出ることを許された何百人もの外国人と何十人もの重傷を負ったパレスチナ人の中にいた。

オクムラ氏の家族は、1日(水)の午前4時頃、同氏からメールを受け取り、エジプト国境を越えてシャトルに乗り、カイロに向かっていることを確認した。メールには、「私が脱出できるよう助けてくれたみんな、ありがとう。ガザの人々のために祈ってほしい。ガザの人々は、いまや私たちを盾にして危害を避けることはできない」と綴られていたという。

ハワイでもアメリカ本土でも、オクムラ氏の解放を懸命に働きかけてきた家族は、1031日(火)に米国務省からパレスチナ領土から脱出するチャンスがあるかもしれないとの報告を受け、一晩中、グループメールとZoomの電話会議で状況を見守り、国境地点のラファ検問所で同氏の動きを追っていた。

オクムラ氏は、数週間前にラファにたどり着いたが、1日まで安全な場所に渡ることができなかった46人の援助隊員、推定500600人のアメリカ人、その他多くの民間人のうちの一人である。米国務省によると、今後数日のうちに、さらに多くの人がガザ地区から脱出する見込みだという。エジプト、イスラエル、そしてハマスと交渉しているカタールの間で協議が続いていると報じられている。

ホノルルで生まれ育ったオクムラ氏は、母校のハワイ・バプティスト・アカデミーで教鞭をとった後、シアトルに移り住み、義肢装具士として27年間、ワシントン大学で講師を務めた。

2017年に退職してからは、パレスチナ児童救済基金のガザ四肢切断者プロジェクトに義肢装具の専門知識をボランティアとして提供し、地域の暴力によって手足を失った若者を助けるために年に12回現地に赴いていた。彼女はまた、イスラエルの封鎖によって近代的な機器やサービスの輸入が妨げられている現地の医療スタッフに、基本的な材料を使って義肢を製作する訓練も行っていた。

今回のオクムラ氏のガザ地区滞在は、921日(木)に始まり、1012日(木)に終わる予定だった。

パレスチナ児童救済基金の設立者であるスティーブ・ソセビー氏は、ガザ地区の子どもたちのために献身し、犠牲を払ったオクムラ氏を賞賛している。現在のところ、オクムラ氏は無事にカイロ入りしたと見られており、ソセビー氏は、彼の組織が彼女を帰国させるか、本人の希望するところへ飛行機で送るつもりだと語った。

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画像:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.11.2)

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