「クリスマスショッピングは早めに」小売業者
パンデミックによるサプライチェーンの停滞や配送の遅れにより、クリスマス用品が不足しているとホノルルスターアドバタイザーが報じている。この状態を見越した一部の業者は、今年1月にホリデーシーズン向けの商品を発注したものの、現時点で全ての商品を受け取っていない業者もあるという。
ハワイ州で小売業を営むティナ・ヤマキ氏は「欲しいものがあれば、すぐに購入することをお勧めします。クリスマスまでに売り切れたり、希望の色やモデルがなくなる可能性があります」と話した。「シンカー・トイズ」のオーナー、ブラッド・イシイ氏は次のように語った。
「サプライチェーンの問題は、今年の第一四半期には予想されていたので早めに発注しました。今年3月、ラスベガスでギフトショーが開催されたのですが、その時、中国産の商品や原材料の不足、コンテナ船の輸送コストの上昇、ロサンゼルスやロングビーチの港で荷上げを待つコンテナ船がごった返していることが話題になっていました。ターゲットやウォルマートのような大規模小売チェーンは1度の発注で大量に物資を仕入れることができますが、我々のような中小企業はできるだけ早く発注する必要がありました」。
米国務省によると、現在のところ、ホノルル港での荷上げの遅延や船の混雑はないという。また、ハワイの港に到着する多くの船舶は西海岸の船会社が所有するもので、本土に寄港する船舶よりも小型であることから、荷上げや配送トラックへの積み込みなどの時間が本土よりも短くなる。
しかし、メーカーからの商品の確保は別問題だ。イシイ氏は「ドイツ製のブルーダートラックなどの大型玩具や、マテルのホットウィールセットなどの大型の箱に入った商品の不足が見込まれます。弊社ではそういった大型玩具の多くを3月に発注し、現在、全てが到着しています。しかし、7月、8月に発注した商品は来年まで入らない見込みです」と話した。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.11.01)
シェアする