今年のホノルルマラソンの開催が正式決定したことをホノルルスターアドバタイザーが報じている。リック・ブランジャルディホノルル市長は27日、来月3日から発効される規制緩和について「現在参加者が500人に制限されているロードレースは、参加者全員のワクチン接種を条件に参加人数が無制限になる可能性がある」と述べた。
現在のところ、ホノルルマラソンとそれに関連するランニングイベントの参加者として、約1万4,000人が事前登録されている。カラカウアメリーマイルは12月11日、スタートトゥパーク10Kは12月12日にそれぞれ予定されている。アラモアナブールバードからスタートし、カピオラニ公園がゴールとなるホノルルマラソンは12月12日で、現在の事前登録者数は約1万人に上っている。登録した参加者のほとんどは、6月にオープンした早割登録料を利用した地元住民という。また、現時点での日本からの事前登録者数は239人で、前回の参加者約1万7,000人と比べて激減している。
ホノルルマラソン協会CEOのジム・バラハル氏は「来月発表される海外旅行者への規制緩和により、登録者数が増えることを期待している」という。2019年、ホノルルマラソンと関連するイベントの参加者数は約3万4,000人だった。バラハル氏は「参加者は大幅に減少したが、地元コミュニティが前進する準備ができていることを示すためにも、今年ホノルルマラソンを開催することは特に重要で象徴的なものになるだろう。マラソンの開催を通じ、生活が通常に戻りつつあるというメッセージや、ハワイが門戸を開けつつあるという合図を日本のハワイファンに送ることもできる」と語った。
参加者が激減しても、マラソンイベントの開催には莫大な費用がかかる。通行止めにした交差点をパトロールするなど、さまざまな安全を確保するため、約400人の警察官が配置される。バラハル氏は「参加者が100人でも3万人でも、26.2マイル(約42.2キロ)の道路を確保する必要があるため、かかるコストはほぼ同じだ」と話した。
マラソン当日は、1回にスタートできる人数が最大200人と定められていることから、スタートに時間差を設けることが予想されている。スタート時に肩がぶつかるような混雑はなく、マラソン中のマスクは不要だ。早朝の花火によるスタートの合図も行われる予定だという。各ランナーには、Tシャツ、フィニッシャーメダル、8オンス(220ミリリットル)の再利用可能なウォーターボトルが渡される。ウォーターボトルは既に1万8,000個が用意されているという。マラソンコースの各所には給水所や医療援助が受けられる有人ステーションが設置される。また、恒例の完走者への無料マラサダ配布を続けるため、マラソン協会がマラサダ製造のための厨房設備を4万ドル(450万円)で購入したという。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.10.29)
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