ホノルル高速鉄道「スカイライン」のハラワ東部からカリヒまでの高架鉄道と駅の建設を8億7500万ドル(約1300億円)で請け負ったジョイント・ベンチャー企業は、今週、現在進行中の取り組みについて発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
「シミック・コンストラクション」社、「トレイラー・ブロス」社、「グラニット・コンストラクション」社で構成される合弁会社「STG」は、スカイラインの空港周辺区間にあたる「エアポート・ガイドウェイ・アンド・ステーション・プロジェクト」の建設を遂行している。この区間は、パールハーバー・ヒッカム統合基地からミドル・ストリートのトランジット・センターまでの5.2マイル(約8.4キロ)の高架線路と4つの駅、関連施設で構成されている。
26日(木)午後に行われたバーチャルでのビジネス・コミュニティ・ミーティングにおいて、STGは、この鉄道区間と4つの駅(マカラパ、レレパウア、アフア、カハウイキ)が2024年初頭までに完成予定であると発表した。STGの広報担当者であるマリベル・パバラン氏は、「建設は最終段階に入っている」と語った。
STGは、駅の工事に関して、カメハメハ・ハイウェイとラドフォード・ドライブ、隣接するパールハーバー・ヒッカム統合基地に近いマカラパ駅と、ダニエル・K・イノウエ国際空港に隣接するレレパウア駅は、どちらも97%完成していると述べた。また、ラグーン・ドライブとワイワイ・ループに位置するアフア駅は93%、カメハメハ・ハイウェイとミドル・ストリートに位置し、この区間の終端にあたるカハウイキ駅は91%完成しているという。
なお現在、ハラワからミドル・ストリートまでの空港区間の正式な開通日は未定となっている。
ホノルル鉄道(HART)の担当者であるジョニー・リード・ジュニア氏は、26日(木)のバーチャル・ミーティングにて、「HARTは2025年半ばに、この空港路線と駅の試験と譲渡を完了する予定だ。譲渡後は、HARTは資産を市交通サービス局(DTS)に移管し、同局が日々の保守・運営を行うことになる」と語った。
リック・ブランジャルディ市長政権下で、ホノルル市は2022年に最後の1.25マイル(約2キロ)の路線と、ワード・アベニューとアラモアナセンター付近に計画されていた最後の2つの駅の建設を取りやめた。これにより、当初は20マイル(約32キロ)、21駅の路線で124億5000万ドル(約1兆6310億円:2022年平均の131円/ドル換算)以上かかっていた費用が、ハレカウイラ通りを終点とする18.9マイル(約30.4キロ)、19駅の路線で99億ドル(約1兆3000億円)にまで削減された。
イースト・カポレイからハラワまでの9駅、約11マイルの第一区間は今年6月30日(金)に開通している。
9月15日(金)のHART理事会で、路線がカカアコに到達すれば、約5億8000万ドル(約867億4000万円)という多額の現金余剰が見込まれるとの発言があった。この発表により、スカイラインが本来の最終目的地であるアラモアナセンターまで続くことへの関心が高まった。理事会メンバーのロバート・ユー氏は、「ただ話し合うのではなく、シビックセンターからアラモアナまでのビジネスプランのようなものをまとめることができるのではないか」と述べ、HARTにもっと計画を立てるように促している。
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