現在臨時休業中の公共射撃場「ココヘッド・シューティング・コンプレックス」で、鉛汚染が懸念されているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
公園レクリエーション局は、5週間ほど前から射撃場を臨時休業にしている。臨時休業の理由について、当局はホームページで「人手不足により、計画よりも早い時期に射撃場の盛り土整備を進めている」と説明している。
25日夜に行われた射撃場周辺の近隣委員会で、グレッグ・クヌーセン委員は次のように発言した。
「射撃場の鉛汚染が人手不足の一因と考えている。以前、射撃場のマネージャーと安全管理の担当者は、血中の鉛汚染レベルが高かったことが理由で射撃場の勤務から外れた。盛り土整備の人手が足りないというよりも、射撃場に鉛汚染があったのではないか」
ホノルル市議会のトミー・ウォーターズ議長は、「ココヘッド・シューティング・コンプレックスは島唯一の公営射撃場であり、責任ある銃の所有者が武器を使用する機会を提供している。公園局に何度も問い合わせをし、進捗状況を訊ねた」と述べた。
近隣委員会のサミュエル・ウルフ委員は、「鉛汚染があることを認識している。雨で汚染が海へ広がっている。射撃場が臨時休業している間に解決すべき深刻な問題だ」と話した。
公園レクリエーション局のローラ・ティーレン局長は、ハワイ・ニュース・ナウに送られた声明の中で、次のように説明した。
「当局は、ココヘッド・シューティング・コンプレックスの安全性を直ちに改善するため、汚染された盛り土の上にクリーンな厚い土の層を被せる予定だ。これにより、既存の盛り土をカプセル化し、より効果的な保護層による整備が可能になる。長期的には、射撃場の質向上のため、安全条件を改善する資本改善プロジェクトの実施を計画している。公共の安全のために、現在、非常に慎重な対応を講じている」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.27)