【ハワイニュース】州保健局「トリデミック」感染増加を懸念 2回目のブースター接種呼びかけ
州保健局は、呼吸器疾患(RSV)、インフルエンザ、新型コロナの「トリデミック」感染増加を懸念しているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
州内のRSV感染者数は過去数日間で減少傾向にある一方、冬季が近づくにつれ、全米で呼吸器合胞体ウイルス(Respiratory Syncytial Virus:RSV)による呼吸器疾患の感染が急増している。
ハワイ州ヘルスケア協会のヒルトン・レイセル会長は、「RSV感染者数は既に、毎年この時期に予想される人数に達しており、インフルエンザの感染率増加の兆候も見られる。新型コロナのオミクロン株の感染状況はまだわかっていない」と述べた。
同氏によると、州内の医療機関は人手不足が常態化し、患者受け入れのキャパシティは常に限界に達している。現在、州内の医療機関には、計400~600人の医療関係者が、常時アメリカ本土から派遣されているという。
また、州保健局によると、新型コロナワクチンの2回目のブースター接種を受けたのは州人口の15%に留まっている。疫学者のデウルフ・ミラー博士は、医療インフラの深刻な事態を防ぐためにも、オミクロン株対応2価ワクチンの接種を早めに受けることを推奨している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.27)