ホノルル市は、24日(火)、ワイキキにある「カパエマフのヒーラー・ストーンズ」で祝福の儀式を執り行い、歴史や情報を掲載したオンライン・サイトへのQRコードを含む新しいプレートを公開したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
この石は500年以上前のもので、ハワイ諸島全体に大きな影響を与えたタヒチ出身の4人のヒーラーに敬意を表してワイキキ・ビーチのそばに設置された。一時期この石は「魔法石(Wizard Stones)」とも呼ばれていた。
リック・ブランジャルディ・ホノルル市長は、24日(火)の式典にて、「この街にとって歴史的な日だ。今日こうして現実になったこと、この場に立ち会うことができたことをとても誇りに思う」と述べた。
この石は、グループのリーダーであるカパエマフ、カプニ、キノヒ、カハロアという4人のマフ(男女両精霊の人)ヒーラーを称えるものだ。1900年代初頭までハワイ先住民の貴族たちによって大切にされていたが、マフに対する敬意の欠如の高まりとともに、放置される時代が始まった。1941年には石の上にボーリング場が建設されたが、1963年に復元された。
1997年、ワイキキにハワイ文化を取り戻そうと、石は高台に置かれた。しかし、当時は同性婚をめぐる全国的な議論が大きな話題となっていたため、その年に設置されたプレートには、男女の多様性との関連についての情報は含まれていなかった。
石とマフとの関連については一般には知られなくなってしまったが、約11年前、クム・ヒナレイモアナ・ウォンカル氏から4人のヒーラーの話を聞いた研究者のディーン・ハマー氏は、プレートにその記述がないことに気づいた。ハマー氏によると、この発見をきっかけに、石の全容を10年間研究し続け、ハワイ大学マノア校のアーカイブにあるハワイ語の新聞で再発見したという。この調査によって、一時期「魔法石」と呼ばれていたが、実際にはカ・ポハク・カフナ・カパエマフ(カパエマフのヒーラー・ストーンズ)と呼ばれていたことが明らかになった。
石の歴史を語り継ぐため、この遺跡に興味を持つ人々がバーチャル・セルフガイド・ツアーに参加できるように、KAPAEMAHUARという無料のバーチャルリアリティ・アプリが作られた。新しく設置されたプレートに記載されているリンクから、アプリをダウンロードすることができる。
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