ワイキキでバス専用車線の設置プロジェクトが進められている。ホノルル郡によると、来年末までにクヒオ・アベニューの右車線はバスのみが通行することになる。

郡は「バス専用車線の設置は、車がより安全な車道を走行するために行われる」と説明しているが、通勤などの車は1車線しか使えなくなることから、付近の住民からは不安の声が上がっている。

ホノルル在住のガブリエル・ロビンソンさんは、ハワイニュースナウのインタビューに対し「ばかげていると感じます。渋滞は既にかなりひどいというのに」と話した。

ワイアラエ・カハラ近隣委員会のリッチ・タブリン委員長は、「クヒオ・アベニューは、ワイキキで唯一両方向に通じる重要な幹線道路です。ニューヨーク市では、マディソン・アベニューやフィフス・アベニューなど、ダウンタウンからアップタウンに向かうマンハッタンの主要な道路にバス専用車線を設置したことで、渋滞を悪化させました」と説明した。

一方、バス専用車線ができることで、ワイキキのレストランや小売店にはより多くの人が訪れることが期待される。

「スシ・スポット・ワイキキ」店長のダウィット・キムさんは、店がクヒオ・アベニュー沿いにあるため、客がさらに増えると予想しているという。

キング・ストリートのバス専用車線は、2020年に設置された。交通局によると、専用車線の設置後、バスの移動時間が最大30%

改善された。設置に費用17万8,000ドル（当時のレートで約1,900万円）だった。

ワイキキ在住のパット・フクムラさんは「交通量によってバスの速度が遅くなることがあり、時刻表通りに来ないことも多いので、専用車線を設置するのは良いことだと思う。しかし、ワイキキには大きな道路が少ないので、後で何か問題が出てくるかもしれないですね」と話した。

当局によると、クヒオ通りに面したすべての企業、ホテル、数棟のコンドミニアムにプロジェクトの詳細が通知された。

バス専用車線設置プロジェクトの最新情報は、来年上四半期に該当区画内の全ての土地所有者とコンドミニアムに郵送される予定。

ホノルル郡にフィードバックを提供したい場合は、下記メールアドレスまで。

[email protected]