マウイ島の一部の住民から大きなサイクリングツアーグループに対して反対の声が上がっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
大人数のサイクリングは路上での危険行為であり、頭痛の種だというのだ。
マウイ島ではハレアカラ火山から海岸まで自転車に乗って降りるダウンヒル・サイクリングが観光客に人気で、多くのガイド付きツアーや自身で自転車をレンタルして楽しむ人々がいるが、そのサイクリングルートの途中にはクラという街がある。
クラの地元自治会(コミュニティー・アソシエーション)の役員であるディック・メイヤーさんは先週行われたバーチャル会議で次のように述べた。
「大人数のサイクリングは道路上で邪魔になっており、過去数十年にわたって住民の不満の元となっています。8,000フィート(およそ2.4キロ)から山を降るサイクリングは体力的に厳しいものです。年齢制限(下限と上限)が必要かもしれません」
クラ自治会では、サイクリングツアーの時間、人数、年齢に制限を求めているが、一部の住民はサイクリングツアー自体の禁止を求めている。
マウイ島で自転車レンタルを営んでいるドニー・アノートさんは全面禁止には反対だが、時間制限については賛成している。
「私は自転車をレンタルする人々に、朝の通勤時間(午前7時から8時半)を避けるように伝えています。この時間帯は地元住民が子供を学校に送って仕事に行く時間で、道は混雑していますから」
マウイ島でサイクリングツアー会社を経営しているマシュー・ドメニチーニさんも、時間と人数の制限に賛成している。
「サイクリングツアーの全面禁止は行き過ぎです。私のところは少人数のツアーを運営しています。一部の会社が大人数ツアーを運営しているからと言って、業界全体を禁止すべきではありません」
他のツアー会社もいくつかの制限を設けることが問題の解決につながるかもしれないとしている。
クラから選出されているマイク・モリーナ市議会議員は11月16日に行われるバーチャル公聴会でこの問題を提起したいと考えているという。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.26)
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