リスのレストラン開業
アンジェラさんは、フード雑誌にいろいろなレストランについての記事を書くフードライターだが、新型コロナで仕事を失ってしまった。
レストランは営業していないし、そもそも外出すらできない状態で、ウツの一歩手前までいったというが、今では毎日楽しく暮らしているとフォックスニュースが伝えている。
彼女の生活を一変させたのは「リスのレストラン」だ。
アンジェラさんのおじさんがオモチャの木のテーブルを作ったことから全てが始まった。
アンジェラさんはそのテーブルをもらって自分の家のポーチに置き、クルミを載せてみたところ、1匹のリスが来て全部食べていった。
次の日も、その次の日もリスはクルミを食べに来るようになったので、アンジェラさんはこのリスのために食事を作ることにしたのだ。
テーブルにはチェック柄のテーブルクロスをかけて、花瓶ものせ、ナッツ以外にリスが食べるものをリサーチした。
メニューはお米、人参、桃の皮、レタスで作った寿司だったり、アーモンドの粉で作った生地にラズベリーとアーモンドをのせたピザだったりとかなり凝っている。
リスも食事が気に入ったようで毎日食べに来る。
「世の中には暗いニュースばっかりでこの先どうなるか不安だし、本当に嫌な世の中だけれども、リスが毎日来て小さな手で私が作ったものを食べているのを見ているとなんかホッとするの」
リスも毎日ご馳走が食べられてきっとうれしがっていることだろう。
(日刊サン 2020.10.26)
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