【ハワイニュース】ハワイ州の4年生の学力、読解力と数学で全国平均上回る 米教育省調査
24日に発表された2022年全米教育進行状況調査(National Assessment of Educational Progress: NAEP)で、ハワイ州の4年生の学力が読解力と数学で全国平均を上回ったとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
「The Nation’s Report Card」とも呼ばれるNAEPは、全米の4年生と8年生のテスト結果に基づいており、成績を教科ごとに比較している。ハワイ州では今春、140の公立学校で約8千人の児童がテストを受けた。
州の4年生の読解力の平均点は、2019年から1点上昇し、全米平均より3点高かった。数学では、州内の平均点が2点低下したものの、全国平均より2点高かった。
州の8年生は、読解力は今回初めて全国平均に届く成績だったが、数学は全国平均をわずかに下回った。
キース・ハヤシ教育長は、「州の児童が、NAEPの4項目の評価のうち3項目で安定した成績を収めた。これは、児童の学力回復と教育関係者らの努力を表している」と話した。
一方、州が発表した最新データによると、読解力、数学、科学の習熟レベルは、パンデミック前の2019年を下回っている。
NAEPによると、パンデミックの影響で全国的に学習能力の後退が見られ、特に数学の成績が過去最大の落ち込みを記録した。中学2年生の約40%が基本的な数学の概念を理解できていなかったという。
読解力の成績は1992年の水準にまで落ち込んだ。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.25)