ハワイの天文学者チームが14日、太陽系外惑星を発見したことを王立天文学会の月間報告で明らかにした。
発見された惑星は推定200万~500万歳の「生まれたて」のガス惑星で、2M0437bと呼ばれている。その親星(2M0437)と共におうし座分子雲の中にあり、肉眼では観測できない。おうし座分子雲は地球から400光年(2.5兆マイル)以上の距離にあり、若い星が集まる「保育園」と呼ばれている。
2M0437bは2018年、マウナケア山のすばる望遠鏡を通しハワイ大学天文学研究所客員研究員の平野照幸氏によって初観測され、星の形成中に発生した熱と光をまだ放射している状態だという。温度は火山の溶岩と同程度の約1,400~1,500ケルビンと推定されている。大きさは木星の数倍だが、現在までに直接観測で発見されている他の太陽系外惑星よりも小規模で、ほぼ全ての同じ惑星よりも若い。この発見により、今後惑星の形成過程についての情報をより詳しく把握できる可能性があるという。
UHのニュースリリースによると、2M0437bとその親星があるおうし座分子雲は、夜明け前の時間帯、ほぼ真上にあり、明るく輝くホクウラ(アルデバラン)の北、マカリイ(プレアデス星団)の東にある。
写真:Shutterstock.com & https://en.wikipedia.org/wiki/Taurus_Molecular_Cloud
(日刊サン 2021.10.25)
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