ハワイ島中南部に位置するマウナロア山の噴火の兆候について、専門家は、「事前にほぼ兆候を見せずに噴火する可能性もある」と話していると、ハワイ・ニュース・ナウが報じている。
現在、マウナロア山では差し迫った噴火の兆候は見られていないが、噴火の数時間前に避難警報が発令される可能性もあるという。
ハワイ島では過去数週間、頻繁に地震が起こっている。当局は、マウナロア山の噴火は島の半分に影響を与える可能性があるため、避難などに備えておくよう島民に注意を促している。
ハワイ火山天文台(Hawaiian Volcano Observatory)の地震学者、ケン・ホン氏は、「噴火で流出が始まった直後は、その後の溶岩の流れの行方がはっきり分からないかもしれない」と話した。
民間防衛庁(Civil Defense Agency Administrator)のタルマッジ・マグノ氏は、「マウナロア山は島の51%を占めており、その範囲内であればどのエリアでも影響を受ける可能性がある」と説明した。噴火した場合、島民の避難通路とシェルターが設けられるという。
アメリカ地質調査所(United States Geological Survey: USGS)はマウナロアを「イエロー・アドバイザリー」とし、「備えよ」という警告を発している。「オレンジ・ウォッチ」は「移動開始」を意味する。
マウナロアの最後の噴火から約40年が経過しており、専門家らは、世界最大の活火山がいつ噴火してもおかしくないタイミングだと述べている。
次回の公開ミーティングは、27日(木)午後7時からパハラ・コミュニティ・センターで開催される予定。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.24)