「ファースト・インシュランス」社のハワイ支部が行った最新の調査によると、全体的にハワイのドライバーの礼儀正しさが低下していることがわかったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイのドライバー435人を対象に行った調査によると、ドライバーのうち3分の2以上が、5年前と比べてマナーが低下していると答えた。また、ハワイでは通常、手を振ったり、シャカサインをしたりするものだが、それに返答してこないことが多いという指摘も多かった。
不満の上位5項目は、ウインカーを出すのが遅いまたは全く出さない、頻繁に車線変更をする、あおり運転をする、他の車に合流を許さない、運転中に携帯電話で話すなどだ。
同調査の主な結果は以下のとおり。
●68%のドライバーが、「過去5年間で、運転マナーの全体的なレベルが低下した」と感じている。
●85%が「他のドライバーが携帯電話を耳に当てて話しているのを目撃したことがある」と答えている。
●33%が「他のドライバーが車から降りて他のドライバーに抗議しているのを目撃したことがある」と答えている。
●「自分の礼儀正しさ(挨拶など)がほとんど、あるいは毎回認められる」と回答したのは45%で、2012年の世論調査の90%から大幅に減少している。
●75%が、「他のドライバーが道路上で自分の礼儀正しさを認めてくれたことに感謝する」と答えている。
ハワイでは、この夏のはじめにフリーウェイでの多車両衝突事故が相次いでいる。8月にはある2日の間に、H-1フリーウェイでの追突事故、マウイ島のホノアピイラニ・ハイウェイでの正面衝突事故など、複数の死者を出す事故が相次いで発生した。
ホノルル警察(HPD)交通課のステイソン・タナカ司令官は、当時、交通死亡事故の大半はスピード違反(とくにオートバイ)か飲酒運転、薬物によるものであるとして、住民にアロハの心を持って運転するよう呼びかけた。しかし、死亡事故は夏から秋にかけても続き、オアフ島の交通事故死者数は今年に入って2022年の数を上回っている。
州運輸局の統計速報によると、1月1日から10月18日までにオアフ島で発生した交通事故による死亡者数は44人で、2022年の同時期の38人に比べて多い。オアフ島で最も多い交通事故死者数は17人で、オートバイまたはスクーターの運転者が関与している。一方、州全体の交通事故死者数は76人で、2022年の同時期には91人だった。全体の数字が低いのは、ハワイ郡とカウアイ郡の傾向が低いことを反映している。
今月だけで、HPDは2件の単独死亡事故(1件は空港付近、もう1件はコオリナ)を報告している。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.23)