バー閉鎖は違法と提訴
新型コロナウィルス感染が始まってから、ハワイでは100軒以上のバーやバーエリアを持つレストランが廃業したり、酒類販売許可を返却したという。
アルコールを店で提供するためには酒類販売許可が必要だが、この許可を保持するためには大きな費用がかかる一方、バーの営業は許可されていない。
この状況の中、一部のバー経営者がホノルル市を相手取って提訴したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ハワイ・バー経営者協会の会長であるビル・カマーフォード氏は2軒のバーを経営していたが、「我々は何も悪いことはしていない。仕事を失った。収入を失った。従業員も失った」として団体訴訟を起こした。
訴状によると、バーで食事ができて、レストランでアルコールの提供が許されているのに、レストランが営業可能でバーは営業不可なのは公平ではないとホノルル市の段階的再開を違憲だと主張している。
ホノルル市による段階的再開計画ではバーの再開は第4段階まで許可されず、ようやく第2段階へ移行しようとしている現状から見ると長い道のりだ。
カイルアにあるクリークサイド・ラウンジの経営者であるショーン・ガーレップ氏もこの団体訴訟に参加しているが、規制は不公平で、「まるで独裁政治のようだ」と憤る。
一方、カーク・コールドウェル市長は「バーで飲んでいるときにお客同士が社会的距離をとらず、マスクもつけることができないからだ」と述べていた。
今回の提訴についてホノルル市からは正式な回答は得られていない。
ハワイ州としては、緊急命令は科学と事実をもとに行われたと述べている。
(日刊サン 2020.10.22)
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